郷土料理とは、「その地域特有の産物を、その地域独自の調理法で作られた料理、地域固有の料理」(wikipedia引用)
今流行りの"ご当地グルメ"のような町おこしのために作り上げられた料理とは違う。
和田地域づくり協議会『WAO!』のにぎわい部会では、そんな郷土料理にスポットをあてて、昔ながらの郷土料理を掘り起こし、次世代へ受け継いでいこうという活動をしている。
その一環として、今はお目にかかる事も無くなってしまった各地域に受け継がれている昔ながらの郷土料理を作り、食べてみようという「試食会」を催している。
『WAO!』には、農業や漁業といった第一次産業を営む方々や、民宿や料理屋の女将さんや料理長が数多く参加している。
そのおかげで、和田地域で採れた食材を使い、和田地域ならではの調理法で作り、和田地域で暮らす人々が愛する味を再現できるというわけだ。
前回は軽い食事会程度のものだったが、第2回試食会は和田地域以外の丸山・千倉・白浜といった近隣地域からも参加者が集まった。
総勢46人という、ちょっとしたパーティー状態だった。
そんな大勢のお客様がいるならばと、当然料理人魂に火がつくわけで、当初予定していたメニューよりも"おおごっつぉ"がテーブルに並んだ。
ここは、廃校になった旧和田町立上三原小学校の跡地を利用してた宿泊施設であり、施設長はじめスタッフの皆さんは『WAO!』の中枢メンバーでもある。
その調理場をお借りして、料理人もお借りして、食堂もお借りして実現したこの試食会。
たっくさんの郷土料理がラインナップしている。
【汁物】
・イソッピのすり流し汁=するもん汁(イソッピ=小さなカニのこと)
・呉汁(大豆のすりつぶし汁)
【ご飯もの】
・煎りさんが(通常はアジ、今回はシイラを使用)
・赤まぜご飯(マグロのヅケの混ぜご飯)
・麦とろご飯(自然薯は和田町北三原地区の産物)
【菜もの】
・天ぷら(アケビの皮、四方竹、大和芋のキムチ包み)
・秋刀魚入りの卯の花(「からなます」と秋刀魚)
・自然薯の三杯酢(すりおろして三杯酢で味付け)
・マグロの山かけ(粘りが違います)
・ムカゴのゆず味噌和え(ムカゴ=ヤマノイモの実)
・チリチリ大根葉(素朴な味が後を引く)
・カジメの佃煮(このへんの浜に上がるが、実は高級食材)
・モクズガニの姿蒸し(中国モクズガニ=上海ガニと同属異種)
【その他】
・漬物(ハヤトウリ、白菜など)
・ミニおはぎ(手作り)
・ババロア(くすの木特製)
・ホタルのたまご(食用ほおづき)
とまあ、えらいいっきょいで力いっぱいつぅった御馳走ばかり。
材料調達の皆さん、料理人の皆さん、お疲れ様でしたよ。
地元育ちの私も食べた事が無いものばかり。
中でも私がうめぇと思った料理は、「ムカゴのゆず味噌和え」と「カジメの佃煮」。
そしてシアワセな気持ちになれる「麦とろごはん」は、素朴でどこにでもある食べ物だと思っていたが、この自然薯の粘りと麦飯の存在感、プラス心がこもったダシの塩梅が絶妙。
どんな豪勢な料理よりも、身も心も満たされる故郷の味。
海もあり、畑もあり、田んぼもあり、そしてそこへ暮らす人がいる。
人工的に作り上げられたご当地料理も話題性は高いが、その地域の特性を活かし便利とは言えなかった時代に愛されてきた郷土料理。
守っていかなければならない地域の宝である。
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| April 2012 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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