2024年3月21日

コラム

高気密高断熱住宅で冬の室温が下がってしまうことがあるとしたら?

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高気密・高断熱住宅は、環境への配慮と生活の快適性を両立させます。

しかし、いくら高気密高断熱といえども、必要な設備がないと、室温の低下を招き、不快に感じてしまう場合があります。
この記事では、高気密・高断熱住宅で冬も快適に過ごすための知識と対策を、具体的な事例を交えて解説していきます。

 

□高気密・高断熱住宅で冬も快適に!そのために必要な設備とは?

 

冬、暖かいといわれる高気密高断熱の家でも、必要な設備がないことで、冬寒く感じてしまう場合があります。果たしてそれはどんな理由があるでしょうか?
この問題を理解するためには、まず高気密・高断熱住宅の構造的特徴を把握する必要があります。
この住宅タイプは、外気の影響を最小限に抑え、内部の温度を一定に保つことを目的としています。

 

しかし、密閉性が高いがゆえに、室内の淀んだ空気を排出し、新鮮な空気を取り込むため、換気の重要性が高まります。

 

1:換気の重要性

 

高気密・高断熱住宅では、換気が重要な役割を果たします。
なぜなら、密閉性が高い分、屋内の空気を適切に入れ替えることが、室内の空気質を保ち、同時に室温を適正に保つ鍵となるからです。
法律では、家の空気を2時間に1回、つまり1日に12回入れ替えることが求められています。
この規定に従うことで、室内に滞留する二酸化炭素や揮発性有機化合物の問題を解決できます。

 

2:熱交換換気システムの活用

 

換気方法にはいくつかの選択肢がありますが、熱損失を最小限に抑えつつ効率的に換気を行う方法として、熱交換換気システムがあります。
このシステムは、外気を取り入れる際に、排気する空気から熱を回収して給気する空気を温めることで、室温低下を抑制しつつ新鮮な空気を供給します。
この方法により、エネルギー効率を保ちながら、冬でも快適な室温を維持できます。

□高気密・高断熱のメリットを最大限に活かす間取りの工夫

 

高気密・高断熱住宅のもう1つの鍵となるのが、間取りの工夫です。
適切な間取りは、住宅の暖房効率を高め、1年中快適な居住空間を提供します。

 

*空気の流れを作る間取り

 

高気密・高断熱住宅では、空気の流れを促進することが重要です。
たとえば、LDKに吹き抜けを設けることで、家全体に大きな空気の流れを作り出し、室温の均一化に貢献します。
また、2階にマルチスペースを設け、洗濯物を干すことで加湿と同時に空気の循環を助けられます。

 

*部屋を孤立させない設計

 

間取りを工夫する際には、なるべく扉や壁を減らし、空気が自由に流れるようにすることが望ましいです。
これにより、家全体が同じ空気で満たされ、温湿度が一定に保たれるようにします。

 

□まとめ

 

高気密・高断熱住宅で冬も快適に過ごすためには、適切な換気と間取りの工夫が不可欠です。
換気では、熱交換換気システムの利用が効果的で、間取りでは、空気の流れを考慮した設計が重要です。
これらの対策を講じることで、エネルギー効率の良い快適な住空間を実現できます。

MonoHousing早川建設の家は、高気密高断熱の高性能住宅であり、計画換気システムによって健康的できれいな空気を保っています。
館山市・南房総市・鴨川市周辺で、高気密高断熱の住宅に興味を持たれている方は、ぜひご相談ください。