2022年10月25日
コラム
みなさんは衣類の収納に関してお悩みはありますか?
そこで今回は、衣類を収納することに適した、
ウォークインクローゼットの作り方についてポイントとともにご紹介します。
「クローゼットがなく、服の収納が困難だ」
「同じような服を買ってしまったり、買った服を一度も着ないままシーズンを終えてしまったり、
どんどん服が溜まってしまいまう」
このようなお悩みを持つ方は多くいらっしゃると思います。
そんな方には、ご自身の生活に合わせた、
機能的なウォークインクローゼットを作ることをおすすめします。
ここからは、ウォークインクローゼットを作るためのファーストステップについてご紹介します。
準備としてご自身やご家族の動線を確認することです。
「人の動きを表した線」を動線と呼びます。
居住者の朝起きてから、夜寝るまでの1日の動きの流れを線で表し、
それを動線として実際の間取りに書き込んでいきましょう。
それにより、居住者の生活の中で、どの部屋にウォークインクローゼットが設置されていたら、
より快適な生活が送れるのかを考えることが可能になります。
その際、ウォークインクローゼットを設置することで、
物を増やすことが可能になるといったイメージだけでなく、
より多くの物を1つの場所に集められるというイメージを持つことも大切です。
今まで様々なスペースに散らばっていた物を集め、効率良く収納できる場所を探していきましょう。
このことを頭に入れながら動線を観察し、それぞれの物の定位置を決めるのがポイントです。
それでは、どのような物を収納できるようにすると快適なのでしょうか?
参考までに、男性と女性の場合の例をご紹介します。
男性であれば、出かける時によく使う時計や携帯、財布について考えてみましょう。
これらは、出かける際に通る玄関先に置いておく方も多いのではないでしょうか。
そこで、ウォークインクローゼットの内部に、
お出かけの際に必要な物を収納できるトレーやボックスなどを置くことで、
出かける前の身支度と共に、持ち物も揃えることが可能です。
玄関まわりもスッキリと片づくでしょう。
女性であれば、ウォークインクローゼット内にパウダールームを設けると良いでしょう。
そうすることで、洗面所に収納されていた小物をスッキリさせることが可能です。
また、靴やアクセサリー類を多く所有している方は、
それらのコレクションもウォークインクローゼットに納めることで、
綺麗に収納することが可能です。
ここからは、ウォークインクローゼットを作るにあたって、
さらに注目したいポイントについてご紹介します。
それは、有効幅です。
有効幅とは、ウォークインクローゼットを使用する際に、
実際に使用できる範囲のことです。間取り図に表される寸法は、
基本的に壁の中心から中心までの寸法(芯々寸法とも呼ばれています)となっています。
従って、実際に使用できる有効幅は壁の厚さの分だけ小さくなります。
よりイメージできるよう、例とともに見ていきましょう。
例えば、間取り図には1.82mの幅のウォークインクローゼットがあったとします。
そのウォークインクローゼットの実際の有効幅は1.7mほどの大きさになるでしょう。
このように、間取り図の寸法としては十分に思えても、
実際に使用できるスペースは少し小さくなるのです。
また、この差は小さなスペースほど影響が大きくなります。
つまり、一般的な部屋よりも、2畳~3畳ほどの小さなスペースとなる
ウォークインクローゼットのような空間のほうが、有効幅に影響が出やすいのです。
次に、この有効幅を意識しながらウォークインクローゼットを見ていきましょう。
例えば、衣服を両サイドに収納するウォークインクローゼットで、
両サイドにハンガーパイプを取り付けたい場合には、それぞれ60cmほどの奥行きが必要になります。
さらに、人が通る通路として50cmほどの幅が必要です。
これは、人の肩幅は50cmほどであり、普通に通ろうとすると、
60cmほどあると通りやすいからです。
このようにして間取り図に想定される幅を書いていき、実際の使用シーンを思い浮かべながら、
ご自宅における動線や間取りとも兼ねて、快適なウォークインクローゼットを検討してみましょう。
今回は、ウォークインクローゼットの作り方についてポイントとともにご紹介しました。
ウォークインクローゼットを作ってみようという意欲がわいたのではないでしょうか。
この記事を参考に、ウォークインクローゼットの魅力を感じていただけたら嬉しいです。