2016年10月5日
コラム
鴨川市建設中のゼロ・エネルギー・ハウス
「もの皆 憩える 和泉の家~一生満笑~」。
7月23日から基礎工事がスタートし、
今まで2ヶ月半、毎週っといっていいほど襲ってくる台風に負けないように、
工事は進んでいます。
詳しくは工事ブログ見てくださいね~。
3週に渡って、ゼロ・エネルギー・ハウスを設計的な目線で掘り下げてご紹介してきました。
今日は、【換気】について、
平成15年に、シックハウス問題を受けて、
建材に使われている接着剤などが☆☆☆☆(フォースター)基準に満たされているか?
居室の換気が十分に行われているか?
確認申請の段階でチエックするように法が整備されました。
換気については、換気回数 毎時0.5回の換気システムの設置が義務付けされています。
毎時0.5回というのは、一時間で部屋の空気の半分を入れ替えるということです。
2時間で部屋の空気全体を入れ替えることになり、
部屋の容積と換気扇の風量などで計算して基準を満たしているか確認します。
毎時0.5回の換気をすることにより、
湿気を帯びた空気や大好きなペットさんたちの臭いなども外に出すことができます。
みなさん、ストローで飲み物を飲む時、
そのストローの横に穴あいていたらどうなりますでしょうか?
きっと吸い込む力に対して吸い込む量は減ってしまうでしょう。
換気も同じことで、隙間だらけで気密性の悪い建物だったら、
外に吐き出す量も減ってくるので計画通りの換気ができなくなってしまいます。
毎時0.5回の換気をより有効にするためには建物の気密性が重要なのです。
早川建設のたてるゼロ・エネルギー・ハウスは厳しい気密テストに合格しています。
http://www.hayaken.co.jp/blog/blog04/4441/
室内の空気を2時間に1回入れ替えるということは、
その空気の気質も入れ替えることになります。
冬の寒い日にせっかく暖められた室内の空気は湿気と一緒に吐き出されてしまいます。
再び室内を温めなければならなくなり、電気代や燃料費もどんどん上乗せされていきます。
換気をすることによって、エネルギーを使ってしまうことになるので、
ゼロ・エネルギーとはいきにくくなってしまいます。
換気には第一種、第二種、第三種とあり、
第一種は機械で給気し機械で排気する換気。
第二種は機械で給気し自然に排気する換気。
第三種は自然に給気し機械で排気する換気。
ゼロ・エネルギー・ハウスでは計画的に空気を各居室に送り込むことができる、
ダクト式第一種換気が推奨されています。
熱交換型とは、
室外から室内へ入れ込む空気と室内から室外へ送り出す空気を、
特殊装置で交わらせて(熱を交換する)室内の温度を保つことができる機能をもつこと。
湿気も交換してくれるので室内の快適湿度もある程度整えてくれます。
先ほどの例からいくと、
冬の寒い日に暖めた室内の空気を外に送り出す時に、
室外から入ってくる空気と交わらせて、室外からの冷えた空気を暖める換気方法です。
再び部屋を暖めなおすときも電気量を抑えて温めることができます。
さらに、DCモーター採用で換気システム自体の電気量も抑える工夫がなされています。
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