2018年7月25日
コラム
「災害レベルの暑さ」と称されるこの夏の気象。
「私は暑さに強いから関係ない」と思って、
熱中症対策をしていないと、
熱中症が襲ってきます。
現場で作業をされている職人さんにも
休みながら水分を取りながら作業を進めていただくよう、
声かけさせていただきました。
消防庁のデータをみると、
意外なことがわかります。
平成30年都道府県別熱中症による救急搬送人員数をみると、
私たちが住む千葉県は全国的にも搬送人員が多いほうです。
海に囲まれた県だだからそうでもないかと思っていましたが、
意外です。
そもそも、その思い込みが危険なのかもしれません。
もう一点
発生場所ごとの項目総搬送人員数で、
住居が41.8%と半数近くまでの割合だったことです。
また、年齢区分総搬送人員数は、
高齢者の方が46.5%とこちらも半数近くの割合ということがわかります。
住居とは敷地内も含まれているので、
一概には言えませんが、
高齢者の方が住居の中で熱中症になり搬送されたという
ケースが多くあるのでは?
と想像できます。
日中、炎天下の運動や作業で熱中症になるケースの方が多いと思っていましたが、
意外でした。
電気代を気にせずエアコンを使えていたら、
熱中症で住居から搬送される人も命を落とす人も少なくなるはず。
災害などが起きていつも思うことは、
住まいを提案する人って
人の命を預かる本当に重要な役割を担っているんだなぁって。
その役割が果たせているかというのは、
結果として分かりにくいからコストやデザインを優先し、
家の性能を重要視しない人もいるけど
災害が起こると重要性が本当にわかります。
それでも、防げない災害もあるから余計に思います。
このようなことを綴ると脅迫と批判される方もいますが、
批判されても叩かれてもブレてはいけないこと。
提案する上で本当は一番大事なことと改めて思います。